どこでも、楽しく、たくましく。

お米が立った日。炊飯器でも”ひと手間”で美味しく炊けた話。

ついに、自分が炊いたお米が立った。

立っている、空気の衣をまとって、エアリーだった。

いつもは3密どころかギューギューの満員電車だったのが、お米それぞれにソーシャルディスタンスが保たれている。

かれこれ十数年は自分でお米を炊いていると思うが、こんなお米が立ったという状態になったことはない。

というか、お米が立っていると感じられるご飯を食べたのはいつだろう。記憶がない。

地元の山形は米どころだったな。。

いきなりお米立ったフィーバーに湧いているのであるが、そうなったのも、今日、普段はとても行けない和食割烹でお昼をいただく機会があったから。

もちろんお料理はとてもおいしいのだけれど、最後に出てくる白米が衝撃的すぎた。(鯖寿司好きとしてはこちらの焼き鯖鮨も最高)


滋賀が誇る信楽焼で作られた土鍋と、特注のおくどさん(かまど)で炊き上げられた滋賀のコシヒカリ。



もう見た目からしてふわふわと立っていて、一粒一粒が自立している感じ。



実際に一口食べてみると、ホロホロとこぼれる感じで、空気の衣をまとった自信たっぷりに迫ってくるお米たち。
毎日食べているご飯と全然違いすぎて驚きでしかない。
まあこれは食べてもらうしかないんだけど。


あまりに衝撃だったので、自宅の炊飯器でもどうしたら美味しく炊けるのかを大将に聞いてみた。



すると、「面倒なことをやり続けること」だそう。



ザルとボウルを用意して、

正確にお米を計って、

吸水させ、水切りして、水加減を研究すること。

お米も精米してすぐの美味しいものを使うのも大事。



そうすると家でもおいしいご飯が炊けるそうだ。
そして縁のところが美味しいらしい。
大将はご飯を混ぜておらず、炊きたてを金魚すくいのように優しくすくって茶碗にのせていた。



え、水切り!?!?
そんな習ったっけ…と思いつつ、話は進む。
(※ネットで調べるとたくさん情報あります)



そして、ちゃんとした準備したら後は『早炊き』らしい。


そういや夫も早炊きが美味しいと言っていた。
家電メーカーに勤める夫によると、普通の炊飯モードは吸水の時間も含まれているらしい。
だから、きっちり準備したお米は早炊きがいいそうだ。(火力が普通モードと早炊きで違うかはまだ調べてないけど)
https://39mag.benesse.ne.jp/housework/content/?id=23559



そんなこんなで、早速晩ご飯でやってみたという話。
ちょっとお米を精米してからだいぶ立っているので、お米自体はちょっとパサついた感じはあったのだけど。



それでも、しっかり立っていた。


本当に嬉しかった。私でも、できた。


毎回ここまではできないけど、美味しいおかずがある日はちょっと頑張ってみたい。

チビもめずらしくご飯をおかわりしていた。




「#前略、ひと手間をたしなみたい派です。」を始めて、いろいろひと手間をかけた幸せは味わってきたつもりだけど、なんだか今日はあまりの格の違いに圧倒された。


というか、夫には常々今日体験したことはすでに言われていたのだが、対して興味関心がなかったために聞く耳を持たずだった。


自分が関心を持った上で、当事者として体験しないと学びは学びにならない。

夫よ、ごめん。



そして、自信を持って勝負できるものがあるってかっこいいなと改めて感じる。
ある意味、広く浅くを武器としてやってきた私だが、それはそれで極めつつ、何かこれだけはってのがほしいなと思ったり。




結論、美味しいものを食べると幸せってことでした。
どんな時代になっても、美味しいご飯が炊けるスキルがあったら最強。


ちなみに、今日お邪魔したのは、草津の「とし藤」さんでした。

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1987年生まれ 山形県出身・滋賀県在住 どこに移動しても、楽しくたくましく暮らすのが目標。そのために、主に仕事やプライベート、心地よい居場所作りをテーマに研究中。
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